9月21日、飲食店の経営効率を上げる「シコメル」「タノメル」「タノメルクラファン」を提供する株式会社シコメルフードテックが総額1.5億円の資金調達を実施した*1。
『食のサプライチェーンDXで世界をもっと美味しく豊かに簡単に』を事業ミッションとし、3つのサービスを展開しているシコメルフードテック。今回の資金調達により、シコメル業態の開発、アカウントの増加、アプリの機能開発を成長戦略とし、事業拡大を加速させるという。
出典:シコメル(2021), 飲食・食品業界のDXを推進するシコメルフードテックが、新たに1.5億円の資金調達を実施&渋谷オフィス開設, retrieved from https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000058297.html
シコメルは、飲食店向けのB2Bアプリである。飲食店が食事を提供するには調理が必要だが、調理には仕込みが必要である。餃子なら皮と餡を、ぶり大根ならブリを切り身にして臭みを取り、大根を切り、煮込むための出汁を作らなくてはならない。シコメルは、食材の「仕込み」を担当するサービスなのだ。
飲食店は事前にシコメルにレシピを提出し、店舗専用メニューとしてアプリに登録する。あとは、スマートフォンのアプリで仕込みをしたいメニューを注文して、到着を待つだけ。発注した後もアプリの「注文一覧」から注文状況を確認することができる。
これにより、仕込み時間、仕込みのための人件費のコストダウンが期待できる。飲⾷店と⾷品⼯場間の仕込みレシピ共有や受発注データのAI解析を推進することで⼯数削減及び受発注最適化を⾏う。
また、シコメルアプリが常におすすめのメニューを提案し、他のお店が提供しているメニューの発注もできるので、アプリを新メニューの開発に活用することが可能だ。
他にもシコメルフードテックは飲食店のミールキットが自宅で楽しめるECサービスの「タノメル」、飲食店のクラウドファンディング「タノメルクラファン」を展開している。
株式会社セブンスターズキャピタルパートナーであり株式会社スマレジ創業者でもある徳田 誠氏は「予測が難しい不確実な時代において、環境変化に対応する柔軟性は益々重要になり、テクノロジーによる合理化は必要不可欠です。今後高いレベルで「食」の課題を解決していってくれることを期待しております。」とプレスリリースで述べた*2。
飲食店の仕込みの部分に着目したDXを実現するシコメルフードテック。コロナ禍で打撃を受ける飲食業界では人件費に頭を悩ませる店長、経営者も多いだろう。仕込みを外注化することで、人件費削減、業務効率化に繋げられる。この魅力を武器に、今後も飲食業界のプラットフォームとしてさらなる進化が期待される。
参考情報:
シコメル(2021), https://shikomel.com/
タノメル by シコメル(2021), https://tanomel.com/
タノメルクラファン(2021), https://cf.tanomel.com/
引用情報:
*1 *2
シコメル(2021), 飲食・食品業界のDXを推進するシコメルフードテックが、新たに1.5億円の資金調達を実施&渋谷オフィス開設, retrieved from https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000058297.html