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オンラインとオフラインの連動 移動型の八百屋「食べチョクカー」が始動

作成者: DXNavigator 編集者|Oct 27, 2021 7:00:00 AM

生産者の“こだわり”が、正当に評価される世界へ

上記をビジョンに掲げ、生産者が個人や飲食店に“直接”商品を販売できるプラットフォーム「食べチョク」を運営する株式会社ビビッドガーデンは、モビリティビジネス・プラットフォーム「SHOP STOP」を展開する株式会社Mellow(メロウ)と連携し、移動型の八百屋「食べチョクカー」を始動すると発表した*1。

出典:株式会社ビビッドガーデンコーポレートサイト, https://vivid-garden.co.jp/mediakit.html

 

食べチョクとは日本最大のオンライン直売所で、生産者が個人や飲食店に直接食材を配送する仕組みを持ち、TBSニュースや各種メディアで取り上げられている。今年8月には助成金・補助金・委託研究事業などに関する生産者への情報提供、研究機関などが行う取り組みへの生産者と共同での参加や、2021年8月の大雨被害を受けた生産者の支援プログラムの開始など生産者に寄り添ったさまざまな取り組みを行っている*2*3。

今回の試みでは、モビリティビジネス・プラットフォーム「SHOP STOP」を展開するMellowとの連携第1段として、移動型の八百屋「食べチョクカー」を都内2~3カ所のマンションなどで10月から3ヵ月間の期間限定で営業する。順次、営業場所の拡大を進めていく予定だ。

Mellowは、街の空きスペースと個性豊かなフードトラックをマッチングする「SHOP STOP」をメインにフードトラック開業支援やイベント運営サポートを主に行っている会社だ。

出典:株式会社Mellowプレスリリース(2021), https://www.mellow.jp/blog/9eaf1c7472c?categoryId=4392

 

食べチョクカーで食材を購入した場合、同時に受け取ったQRコードによって後日食べチョク内で同じ生産者からの買い物が可能になる。また、利用者は、食べチョクカーが生産者から直接仕入れたおすすめの食べ方やこだわり情報を手に入れられる。

新型コロナウイルスの影響で遠出が難しくても、食べチョクカーが近くまで来てくれるので、遠出することなく食材を直接見て買うことができる。何より手にとって食材を吟味する、オフラインならではの良さがある。また、送料を気にしなくて良いので、少量を買って試し、気に入ったら後日食べチョク内で買い物する、ということも可能だ。

一度きりのイベントとしてではなく、前述したQRコードの配布など、次に繋がる仕組みによって新たな角度から生産者のファン作りに力を入れている。

オンラインをメインとする「食べチョク」と、モビリティを通じたオフラインのマッチングプラットフォームであるMellowがタッグを組むことによって、利用者とコンテンツの新たな出合いを加速させるだろう。そしてそれは一度きりのものではなく、継続的な繋がりとなっていくはずだ。

 

参考情報:
株式会社ビビットガーデンコーポレートサイト(2021), https://vivid-garden.co.jp/
食べチョク(2021), https://www.tabechoku.com/
株式会社Mellow(2021), https://www.mellow.jp/
引用情報:
*1
株式会社Mellow(2021), 企業向け「店舗型モビリティ導入プラン」提供開始。第一弾プロジェクト「食べチョクカー」始動, retrieved from https://www.mellow.jp/news/qi-ye-xiang-ke-dian-pu-xing-mobiriteidao-ru-puran-ti-gong-kai-shi-di-yi-dan-puroziekuto-shi-betiyokuka-shi-dong
*2
PRTIMES(2021), 助成金などの情報提供や共同研究のサポートを食べチョクが開始。92%の生産者がサポートを希望。, retrieved from https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000025043.html
*3
PRTIMES(2021), 食べチョクが令和3年8月の大雨による被災生産者の支援プログラムを開始。販売額の一部寄付に加え、応援チケットの取り組みを新たに実施。, retrieved from https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000131.000025043.html