中国スマホ大手Xiaomi(小米科技)、IoT企業に積極投資、その数300を超える

まず、Xiaomiという企業をどれくらいの日本人が認識しているだろうか?発音はシャオミ。漢字で書けば小米科技。ロゴはMIの2文字。設立2010年と歴史は浅いが、現在Huaweiを抜いて中国のスマートフォンシェアのトップを勝ち取った企業である。Appleの機能やデザインを徹底的にコピーし、設立から10年足らずで世界シェア4位のスマホメーカーになったXiaomiは、スマホを制御端末としたスマート家電やウェアラブル端末を手広く展開する、デジタル時代を象徴するようなメーカーとして存在感を出している*1。

このXiaomiは2020年上期の現段階で、ゆうに300を超える企業に出資しているという。それらはいずれもIoT関連企業である。同社の時価総額は45.4億ドルに上る中国ITの巨人の一人である。この巨人の創始者であるLei Junは、2013年から5年の間に100社のハードウェア企業に投資することをコミットし、これを実現。投資継続は以後も続き、2020年3月の段階で300社を超えているという。そして、さらに興味深いことは、この報道が中国メディアではなく、アメリカのテックメディア代表格であるTechCrunchが報じていることだ*2。

同社の記事によれば、Xiaomiはスマートフォンを以前主力としつつも、日用家電の領域に積極展開している。乱暴に言えば、投資先のデバイス技術をXiaomiの証であるMiブランドとして世に排出するファブレスモデルを多方面に展開している。例えば、活動量計などのヘルステックで既にFitbitの対抗馬まで登っているMi Bandを提供するHuami、スマート掃除機のMi Homeを提供するRoborock STAR Marketなどが有名どころであり、米国では普通に家電量販店で棚を取り始めている。既に中国国内でもIoT家電の競争は激化の一途をたどり、5G+IoTによる完成品を一般市民は普通に享受し始めている。

さらに、同記事によれば、新型コロナウイルスによる経済の低迷によってマネタイズまで時間のかかる製造業からVC投資が引っ込み始め、新進メーカーの資金調達が困難になり始めている。この状況下で、XiaomiというCVCの存在意義は強さを増していくだろう、としている。今後、5G技術を前提としたデバイスは、理想論で停滞していたIoT家電により可能性を与え、あっという間に浸透し、コモディティ製品として標準になっていくことが見込まれる。中国ではその先行市場競争が加速し、アリババも同分野に14億ドルの投資資本追加を発表したところである。同*2記事

 

Xiaomiは既に日本に上陸しているが、まだ格安スマートフォンとしてのポジションでしか認識されていない。しかし、彼らが蒔いている種は広く、大きい。既にスマート炊飯器も、スマートスーツケースも販売されている*3。遠くない将来、日本市場でも彼らのIoT家電を目にすることになるだろう。Miブランドを意識しなくても、気がつけば使っているかもしれない。

 

*1 Wikipedia(2020), 小米科技, retrieved from
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E7%B1%B3%E7%A7%91%E6%8A%80

*2 TechCrunch(2020), Xiaomi’s investment house of IoT surpasses 300 companies, retrieved from
https://techcrunch.com/2020/05/22/xiaomi-investment-portfolio-surpasses-300-companies/

*3 Xiaomi(2020), Corporate site, retrieved from
https://www.mi.com/jp/

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