生産者と消費者をダイレクトにつなぐ東南アジア産直EC「SECAI MARCHE」が総額約1.5億円の資金調達を実施

『熱狂的なシェフと情熱的な農家のためのワンストップ型産直プラットフォーム』

One Stop Farm Direct Platform for Enthusiasum Chefs & Passionate Farmers

 

これはSECAI MARCHE(セカイマルシェ)の公式サイトのキーメッセージだ。

SECAI MARCHEは、生産者と飲食店(消費者)をダイレクトにつなぐ産直ECプラットフォーム。日本に本社を構え、マレーシアを中心とした東南アジアを主要マーケットとしている。Freshness(新鮮さ)、Transparency(透明性)、Product Value(商品価値)を軸に、受注から配送まで、独自のフルフィルメントサービスを生産者に提供している企業だ。

 

出典:SECAI MARCHE(2021), https://secai-marche.co.jp/

 

そんなSECAI MARCHE(セカイマルシェ)が、Beyond Next Ventures、楽天ベンチャーズを引受先とする第三者割当増資を実施し、総額1億5000万円を調達したことを2021年5月18日に発表した*1。

新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、生産者がECを介して直接消費者に販売するケースは増えたが、それは自社冷蔵物流機能を持つ生産者に限定されているという。SEKAI MARCHEは冷蔵物流機能を持たない多くの生産者にフルフィルメントサービスを一貫して提供することで、東南アジアの生鮮食品のEC化を一気に進めている。

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SECAI MARCHEは日本やマレーシアを中心に、世界中の生産者のこだわり食材を3,000点以上揃えており、大型発注に適している従来の配送網とは違って、最適なコストで少量多品種の配送が可能な共同集荷配送を強みとしている。

昨年8月には飲食店向けに、過去の発注履歴、同業種の消費トレンド、季節商品、農家のオススメ商品など様々な要素から、お客様の嗜好にマッチする商品を提案するAI レコメンド機能や、一括オンライン決済機能、カレンダーから配送可能日を選んで発注、また注文ステータスを確認することができる機能をリリースし、ますます使いやすくなっていた*2。

今回の資金調達により、東南アジアでの拡大を一気に加速させるという。多くの小規模生産者と消費者の間で情報や生産ルートが分断されている東南アジアで、新鮮な食材を消費者にダイレクトに素早く届ける仕組みは生産者にも消費者にも今まさに求められているものだろう。

 

参考情報:
SECAI MARCHE(2021),
https://secai-marche.co.jp/
https://secai-marche.com/lp
PRTIMES(2021), 東南アジア産直EC「SECAI MARCHE」が総額約1.5億円の資金調達を実施, retrieved from
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000063442.html

引用情報:
*1
TechCrunch(2021), 東南アジアの生鮮食品を小口直販するB2BプラットフォームSECAI MARCHEが1.5億円を調達, retrieved from
https://jp.techcrunch.com/2021/05/18/2021-5-18-secaimarche-raised-150m/, 2021.05.27
*2
PRTIMES(2020),東南アジア産直ECプラットフォーム 「Secai Marche」が飲食店向け新機能リリース , retrieved from
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000063442.html

※編集部注:TechCrunch Japanの引用記事は、引用当時に存在していたURLを掲載しています。同サイトは2022年5月1日にて閉鎖となるため、リンク先記事が消失している可能性があります。

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