「ノーコード」でAPIを商品にーBlobrの挑戦

ノーコードとはつまりNoCodeであり、プログラムコードを書かずにプログラムを開発すること。そしてそのノーコード開発環境のことは、NCDP(NoCode Development Platform)と呼んだりもする。ノーコードという言葉が改めて注目されている背景には、世界中で高まるデジタルシフト需要に対するエンジニア絶対数の少なさ、そしてローンチまでの要求スピードが短くなっていることがあるだろう。特にモバイルアプリの開発需要が肥大し、業務システムとモバイルアプリの連携を簡易に実現する目的で、多くのNCDPが世界中で出現してきた。NCDPにはあらかじめ作られたプログラムの機能部品(モジュールやマイクロサービスと呼ばれる)が用意されており、これらを組み合わせて一つの業務処理を実行できるようにする。非常に簡単に言うと、ソースコードを書けなくても、レゴブロックを組むような直感的操作でソフトウェアが開発できるというものである。

 

もう一つ、API(Application Programming Interface)について。APIはすなわちシステム側が外部のアプリケーションと連携するための窓口となるインターフェース・プログラムである。現在のデジタル開発はAPI開発が前提と行っても過言ではなく、様々なサービスがAPIを開放して、ほかサービスとの連携を容易にしている。従来、サービスとサービスをつなぐAPI連携開発は、多くの場合ソースコードを書くプログラム開発によって行われてきており、現在もそちらが主流である。そして、企業のDXやスタートアップの台頭が進み、多種多様なサービス連携にスピーディに対応するため、API開発のノーコード化需要はますます大きくなっている。

 

Blobrというフランスの会社は、これを打破するためのノーコード開発プラットフォームである。同社では、API開発をノーコード化することで、まず市場投入スピードを上げることができる。そして、以前開放したAPIを簡易に改変して、新しいサービスにアダプトさせることもできる。Techcrunchのインタビューで、CEOのAlexandre Airvaultは以下のように語っている。

「私たちは、企業はAPIを単なるパイプだと考えるのを止めて、その力を解き放つためにプロダクトとしての構築を始めるべきだと考えています」

つまり、APIを収益を生むプロダクトとして考え、その開発利便性と市場投入スピードを速めるためにBlobrは存在しているということになる。Blobrは欧州のプレシード専門投資のSeedcampから120万ユーロ(約1億5000万円)を調達したという。彼らのライバルはGoogleやIBM、Microsoftといった巨人ばかりだが、彼らの製品はあくまで内部向けであり、プロダクトとして外部にリリースするためのノーコードソリューションはBlobrのみだという*1。

彼らの冒険はまだ始まったばかりだが、今後の躍進が期待されている。

 

*1
Techcrunch(2021), APIをプロダクト化する「ノーコード」企業Blobrがプレシードで1.5億円を調達, retieved from
https://jp.techcrunch.com/2021/01/23/2021-01-22-blobr/
参考情報:
Blobr https://www.blobr.io/

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