音声ゲームのDrivetimeは自動運転時代のスタンダードとなるか

自動運転が注目される中で、自動運転中にドライバーが何をすればいいのか、あまり考えたことはないかもしれない。

Drivetimeはこれを真剣に考え、ビジネスとして提案する2018年に創業したスタートアップである。Techcrunchの報道によると、同社はこの9月に1,100万ドルの資金調達を発表した。このラウンドにはAmazonやGoogle関連の投資ファンドも参加している。*1

Drivetimeは音声ベースのクイズやゲームを提供する。すなわち、運転中に音声対話型のクイズを楽しむことが出来る。長距離ドライブや渋滞中にしりとりや山手線ゲームに興じた経験を持つ方は多いだろうが、DrivetimeはAlexaやGoogle Homeなどの音声アシスタントに対応したクイズコンテンツのプロバイダーとなり、退屈なドライブの時間にエンターテインメントを提供する。

先述のTechcrunchの記事によると、料金形態は月額9.99ドル(年額99.99ドル)のサブスクリプションモデルで、「チャネル」と呼ばれる8つのゲームカテゴリを提供する。チャネルが制限される形で無料版も提供されている。ゲームの特徴は、誰もが知っているクイズショーの再現だ。IBM Watosonが全問正解したことで日本でも話題になった、アメリカ人なら誰でも知っているクイズ番組『ジャパディ!』や曲名当てカルトクイズ『Name That Tune』は既にリリースされトップコンテンツとなり、クイズ正解者がルーレットを回して賞金を決める『ホイール・オブ・フォーチュン』、日本ではクイズ$ミリオネアとして有名になった『Who Wants to Be a Millionaire クイズ・ミリオネア』などの公開も視野に入れている。*2

気になるのは、クイズのやりすぎで不注意運転を促してしまわないか、というところだが、Drivetimeの調査によると、「運転手が発話することはむしろ注意力の向上と維持に貢献する」という。

引用情報:
*1,*2,
Techcrunch(2019), Drivetime nabs $11M from Makers Fund, Amazon and Google to build voice-based games for drivers, retrieved from
https://techcrunch.com/2019/09/09/drivetime-nabs-11m-from-makers-fund-amazon-and-google-to-build-voice-based-games-for-drivers/

参考情報:
Venturebeat.com(2019), Drivetime raises $4 million for voice-based trivia game for drivers, retrieved from
https://venturebeat.com/2018/11/07/drivetime-raises-4-million-for-voice-based-trivia-game-for-drivers/

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