リングフィットがもたらす運動のデジタルトランスフォーメーション

 

ゲームがフィットネスジムの存在を脅かしている

―任天堂が開発した『リングフィットアドベンチャー』(以下、リングフィット)*1をご存知だろうか。

 

リングフィットは2019年10月に発売されたNintendo Switchのソフトだ。「冒険しながら、フィットネス」のキャッチコピーを掲げ、運動することによって物語が進むアドベンチャーゲームである。新垣結衣が出演するCMを観たことがある人は少なくないだろう。発売から1年経った今でも公式サイトは常に売り切れの表示が出ており、手に入れるためには抽選が必要なほどの人気を誇る。

付属品のリングコンと呼ばれる弾力性のある輪っかと、足に巻くレッグバンドにNintendo SwitchのコントローラーであるJoy-Conをセットするだけで冒険の準備は完了だ。着替えて外に出たり、ジムに行ったりする必要がない。これに加えて、運動をするための準備が圧倒的に簡単である、という、ゲームならではの手軽さこそがリングフィットの最大の魅力と言えるだろう。そのうえパッケージを買ってしまえば、フィットネスジムのように毎月の月謝を払わずともプレイし続けられる。

誤解を恐れずに言えば、人々の生活がコロナウイルス(Covid-19)の蔓延により変化せざるを得ない状況となったことは、リングフィットにとってまるで追い風のようなものだっただろう。外出自粛を余儀なくされるなかで、いかに家から出ずに健康を保つかは人々の関心を集めた。その条件にぴったりとフィットしたのがまさにリングフィットだ。

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