紛失時の体験をストレスフリーに ――― AppleがAirTagを正式発表

Apple(アップル)は米国時間の2021年4月20日、正式にAirTagを発表した。Appleデバイスの所有者が同社の「Find My」アプリを通じて紛失したものを見つけられるようにするロケーション追跡ビーコンだ。
鍵などにつけて使用し、iPhoneの「正確な場所を見つける」機能で、AirTagまでの距離と進む方向を表示できる。また、「Find My」アプリからデバイスを検索でき、現在位置をマップ上に表示する。もしBluetoothが届く距離であれば、AirTagのサウンドを鳴らして探せるほか、「Hey Siri」とSiriに呼びかけて探すことも可能だ。


出典:Apple AirTag(https://www.apple.com/jp/shop/buy-airtag/airtag/

AirTagを無くしてしまった場合はまず「紛失モード」にする。すると、ネットワーク上のデバイスがAirTagを検知した際に、iPhoneに自動でプッシュ通知が届く。
見つけてくれた人がNFC対応のスマートフォンをAirTagに軽く当てるだけで、デバイスを紛失した人の連絡先情報を確認できるよう設定することも可能で、見つけてくれた人宛にメッセージを送る機能も装備されている。
対応機種はiOS 14.5以降を搭載したiPhone SE、iPhone 6s以降、iPod touch(第7世代)、iPadOS 14.5以降を搭載したiPad Pro、iPad(第5世代以降)、iPad Air 2以降、iPad mini 4以降。
AirTagは一つ3800円。防水対応かつユーザーによる電池交換が可能なのも嬉しい点だ。

「AirTagの導入で、この驚くべき新しい能力をiPhoneユーザーに提供することをうれしく思います。暮らしの大事なアイテムの場所を特定できるようにするのに広大なFind Myネットワークを活用しています」とWorldwide iPhone Product Marketing担当副社長のKaiann Drance(カイアン・ドランス)氏は声明で述べた。
物理的なものを所持する以上、紛失のリスクは消えない。AirTagはそのペインを排除し、紛失物をストレスフリーで探せるだろう。今後、貴重品にはAirTagを付け、紛失してしまった場合はiPhoneを使って探すのが一般的になっていくのかもしれない。
ただし、一つ懸念とされるのは、プライバシーやセキュリティの問題であろう。無くした大事なものを見つけるために、連絡先を他人に教える、というトレードオフがどのように機能していくかは気になるところであるが、まず性善説に立つサービス開発はアメリカ的なスタンスを存分に表現している。悪用されるリスクよりも人の善意を前提にチャレンジする姿勢は、われわれ日本人も見習いたいところである。

 

参考情報:
Apple(2021), AirTag - Apple(日本), retrieved from
https://www.apple.com/jp/shop/buy-airtag/airtag/
impress Watch(2021), Apple、紛失防止タグ「AirTag」。3800円でiPhoneに方向指示, retrieved from
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1320037.html
TechCrunch(2021),アップルが紛失物トラッカー「AirTag」をついに正式発表, retrieved from
https://jp.techcrunch.com/2021/04/21/2021-04-20-apple-officially-unveils-its-lost-item-finder-airtag/

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