ゼロクリックでの在庫管理・ショッピングを実現するスマートショッピングの累計調達額が16億円に

11月26日、IoTを使った在庫・発注管理のためのDXソリューションを展開する株式会社スマートショッピングは、エムスリー株式会社および株式会社スズケンを引受先とする第三者割当増資を実施し、これにより累計調達額は16億円となった*1。
彼らは「日々のモノの流れを超スマートに」をビジョンとして掲げ、DXソリューションとして「スマートマットクラウド」および「スマートマットライト」を展開している。
「スマートマットクラウド」はRFIDより簡単で低価格なRPAを用いた在庫管理ソリューションで、在庫の重さを自動検知し、残量をスマートマットクラウドに自動記録。重さの増減検知を利用した自動発注で、在庫管理業務の無人化を実現する。RFID(Radio Frequency IDentification)と​​はRFタグと呼ばれるデータ読み取りが可能なタグを商品に貼り付けることで、その個体情報を識別する仕組みで、ユニクロやGUの自動計算レジなどが有名な例である。一方のRPAはRobotic Process Automationの略。主にソフトウェア操作の自動化に用いられている手法で、ルーティン作業をロボットに記憶させて自動処理を実行する。同サービスはこのRPA技術を在庫管理に適用している。「スマートマットライト」は、重さで日用品等の残量を自動計測し、量が減ったらAmazonに自動発注し、商品が届くという、ワンクリックならぬ「ゼロクリックショッピング」を実現する。これにより、日々の生活に必要なものがなくなって、慌てて買いに行くこともなくなる。


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出典:株式会社スマートショッピングコーポレートサイト(2021), https://smartshopping.co.jp/



彼らは潜在的なDXニーズを抱える医療・介護領域でのさらなる普及拡大を進めるとともに、現場でのDX意欲の高い製造業・サービス業での利用拡大を進めていくとのことだ*2。11月11日には健康創造を事業領域とし医薬品流通などの事業を展開する株式会社スズケンと資本業務提携の発表し、15日には歯科通販サイトへの自動発注を可能とする新機能をリリースしたりと、すでに歩みは始まっている*3*4。
彼らの最初の事業でもあるWebメディア「Smart Shopping」では、よく買う日用品を検索すればAmazonや楽天西友ネットスーパー、LOHACOなどでの値段を比較し最安値を見つけられる*5。どこまでも購入者の便利を追及していることがわかる。
今後は「スマートマットクラウド」の海外展開を積極化していくことも検討しており、彼らの提供する「ゼロクリックショッピング」はさらに広く知れ渡っていくだろう。さらに「スマートマットクラウド」「スマートマットライト」の両事業においてプロダクト上に蓄積される様々なモノの消費データを活用し、サプライチェーンの高度化や現場の事故防止などを実現する機能の開発も視野に入れており、彼らの新たなDXソリューションが生まれる日も近いはずだ。

 


参考情報:
株式会社スマートショッピングコーポレートサイト(2021), https://smartshopping.co.jp/

引用情報:
*1*2
株式会社スマートショッピングコーポレートサイト(2021), IoT在庫・発注管理の【スマートショッピング】、戦略的資金調達ラウンドを実施し、累計調達額は16億円に 〜SaaS事業のさらなる成長加速に向け体制を強化, retrieved from
https://smartshopping.co.jp/news/?id=20211126

*3
株式会社スマートショッピングコーポレートサイト(2021),【スマートショッピング】 スズケンと資本業務提携を締結 〜医療・介護領域での新たな事業モデル創出・拡大へ, retrieved from
https://smartshopping.co.jp/news/?id=20211111

*4
株式会社スマートショッピングコーポレートサイト(2021),【スマートマットクラウド】歯科領域での自動発注連携を強化 〜主要歯科材料・用品通販サイトへの自動発注が可能に, retrieved from
https://smartshopping.co.jp/news/?id=20211115

*5
Smart Shopping(2021), https://smashop.jp/

 

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