コーヒー豆のサブスク運営のPOST COFFEEが資金調達
PostCoffee*1は月額1480円から始められる、コーヒー豆のサブスクリプションサービスだ。
PostCoffeeを運営するPOST COFFEEは12月1日、第三者割当増資による資金調達を2020年11月に実施したと発表した。引受先は、丸井グループ子会社D2C&Co.、三井住友海上キャピタ(MSIVC2020V投資事業有限責任組合)、サムライインキュベート(Samurai Incubate Fund 6号投資事業有限責任組合)、既存株主のセレス*2。
PostCoffeeは従来の典型的なサブスクリプションサービスとは少し違う。公式サイトのコーヒー診断からAIが導き出したコーヒーを3種類、好みやカスタマイズに合わせて送ってくれるのだ。もちろんシュガーやミルクもついている。
カスタマイズされるのはコーヒーの種類だけではなく淹れ方、飲み方、頻度、価格など様々だ。豆は世界約15カ国の農園から、約30種類の最高品質のスペシャルティコーヒーを厳選している。カスタマイズは都度変更可能で、毎月好みに合わせて変更ができ、毎月どんなコーヒーが届くかを楽しむことができる。送料が無料なのも嬉しいポイントだ。
東京都目黒区にある実店舗PostCoffee Offline Store (ポストコーヒー オフラインストア)では、自分専用のコーヒーボックスを作る体験ができる。コーヒー診断をして、プロのバリスタと一緒に自分に合ったコーヒーを選び、コーヒーの淹れ方を学ぶことができるのだ。
また、2020年12月12日~15日にはポップアップストアを渋谷MODIにて開催した。
Twitterやインスタグラム、Facebook、noteにて情報を発信しており、テレビでもNHKのニュース シブ5時や日本テレビのぶらり途中下車の旅にても取り上げられている。
コーヒー診断で自分だけのコーヒーを手に入れられること、それを実店舗でプロのバリスタの下で自分の目で見て、淹れ方まで体験できる。物販型サブスククリプションは商品の定期定額購買が名称を変えただけのサービスが多いのが現状だ。これに対してPostCoffeeは、ただ商品を手に入れるだけではなく、学んで、入手して、淹れて、味わい、くつろぐ、といった「おいしいコーヒーに」まつわる一連の体験を提供している。彼らの試みは、今後のサブスクリプションのあり方に大きなヒントを与えていると言えるだろう。
引用情報:
*1
PostCoffee(2021),
https://postcoffee.co/
*2
TechCrunch(2021), コーヒー豆サブスク「PostCoffee」運営POST COFFEEが資金調達、ポップアップストア開催, retrieved from
https://jp.techcrunch.com/2020/12/01/postcoffee/ ,2021.02.10※編集部注:TechCrunch Japanの引用記事は、引用当時に存在していたURLを掲載しています。同サイトは2022年5月1日にて閉鎖となるため、リンク先記事が消失している可能性があります。